選択式 | 択一式 | |
労働者災害補償保険法 | 5問 | 10問【労働者災害補償保険法7問、労働保険徴収法3問】 |
労働保険徴収法 | なし |
*労働保険徴収法は雇用保険法との関連でも出題されるので、択一式は計6問出題
労働者災害補償保険法の試験対策
労働者災害補償保険法は、2019年、2020年と特に法改正もなかったので、予備校のテキストや参考書に記載されている内容さえ理解できれば高得点が狙える科目です。ただ手を広げすぎるとキリがないので、テキストと問題集、模試に出てきた問題だけを何度も繰り返しましょう。
労働者災害補償保険法の択一式出題ランキング
労働者災害補償保険法の択一式出題ランキング |
第1位:業務災害 |
第2位:療養(補償)給付 |
第3位:給付通則 |
この1位~3位に関してはほぼ毎年、出題されています。
近年は、業務上の疾病として認定されるべき【脳血管疾患及び虚血性心疾患の認定基準】及び【心理的負荷による精神障害の認定基準】がよく出題されています。
過去5年間の労働者災害補償保険法の選択式問題一覧
平成27年
②特別加入対象者と加入の効果について
平成28年
②相対的支給制限
③脳血管疾患及び虚血性心疾患の認定基準
平成29年
②時効
平成30年
令和元年
②保険給付の種類
③費用徴収
労働者災害補償保険法についても、数字を狙われるケースが多いのですが、基本的な問題が多いので、あやふやなに覚えるのではなく、しっかり覚えましょう。
2020年社労士試験の労働者災害補償保険法はここが狙われる
なんといっても、【精神疾患の認定基準】が狙われる可能性が高いです。また【通勤災害】も以前は頻出テーマでしたが、ここ2年はあまり出ていないので注意が必要です。【精神疾患の認定基準】と【通勤災害】ともに、どのようになった場合に、精神疾患と認定されるのか、もしくは通勤災害と認定されるのかしっかり確認しましょう。
この【脳血管疾患及び虚血性心疾患の認定基準】の数字がよく狙われているので簡単にまとめておきますね。
脳・心臓疾患の業務起因性の判断のフローチャート
業務による明らかな過重負荷 | ||
異常な出来事 | 短期間の過重業務 | 長期間の過重業務 |
発症直前から前日までの間において、発生状態を時間的及び場所的に明確し得る異常な出来事に遭遇したこと | 発症前おおむね1週間以内に継続した長時間労働が認められること | ①発症前1~6か月間平均で月45時間以内の時間外労働は、発症との関連性は弱い ②月45時間を超えて長くなるほど、関連性は強まる ③発症前1ヵ月間に100時間 又は 2~6か月間平均で月80時間を超える時間外労働は、発症との関連性は強い |
この認定基準となる期間と時間はよく狙われているので覚えるようにしましょう。令和元年の社労士試験において、「脳血管疾患及び虚血性心疾患の認定基準」が出題されたので、今年は、「精神疾患の認定基準」が狙われる可能性があります。
精神障害の労災認定要件
労災認定のための要件 |
① 認定基準の対象となる精神障害を発病していること |
② 認定基準の対象となる精神障害の発病前おおむね6か月の間に、業務による強い心理的負荷が認められること |
③ 業務以外の心理的負荷や個体側要因により発病したとは認められないこと |
後は、障害等級の併給問題もよく出題され、基本的な問題が多いので、出題された場合は確実に正解するようにしましょう。
障害等級の併給繰上げ
障害 | 併給繰上げ | 具体例 |
第13級以上の障害が2以上ある時 | 重い方を1級繰上げ | 第12級と第13級⇒第11級 |
第8級以上の障害が2以上ある時 | 重い方を2級繰上げ | 第6級と第8級⇒第4級 |
第5以上の障害が2以上ある時 | 重い方を3級繰上げ | 第4級と第5級⇒第1級 |
業務災害に関しては、自分に置き換えて覚えるようにすれば、理解度も早く、また忘れにくくなるのでおススメです。