暗記

社会保険労務士試験は暗記試験か?!

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皆さん、こんにちは。

今回は、「社会保険労務士試験は暗記試験か?!」についてお話したいと思います。賛否両論あると思いますが、社会保険労務士試験を2年経験した私なりの考えを述べたいと思います。

社会保険労務士試験は理解してなくても暗記すれば合格できる!?

早速ですが、社会保険労務士試験には数字問題が多々出ます。直近の傾向からして選択問題の約4割が数字問題です。この数字問題は、極端な話、知らないと解けません。

これを言うと、問題文の流れから推測すれば解けるという人もいるのですが、試験時間は限られており、そんな時間は無駄です。数字問題に時間をかけるなら、事例問題や判例問題に時間をかけたほうが点数は上がると思います。

確かに、労働基準法の選択問題は、判例問題が多く出題されます。この判例問題は、仮にその判例問題を知らなくても、文章の流れなどである程度は選択を絞って解答することは可能です。ただ数字問題は知らないと解きようがないのです。

個人的には、社会保険労務士試験は、「理解」よりも「暗記」を重点を置いて勉強したほうが合格に近づくと思います。

社会保険労務士試験は暗記がすべてだ

私も暗記は苦手でした。
社会保険労務士試験の1年目は、暗記よりも理解を重視して勉強していました。その結果、独学ということもあり、理解も中途半端、暗記も中途半端という最悪な状態で試験に挑み失敗しました。

2年目はフォーサイトの通信講座で勉強しましたが、理解力よりも暗記を重視し勉強しました。もちろんフォーサイトのテキストが非常に分かりやすかったので、暗記するのも苦になりませんでした。合格した今でも、理解より暗記を重視した結果合格できたと思っています。

受験生の方は「暗記が大事なのは分かってるけど覚えられないんだ!!」と言われそうですね。

そこで私なりの暗記方法をお話ししたいと思います。

私が記憶する際に意識した点は以下の3点です
・数字などは「イメージで覚える」
・「狭い範囲」を繰り返し覚える
・言葉にして説明できる状態にする

昔は、年齢を重ねると記憶力は衰えてくるという考えられていました。しかし、近年の研究により、そうでないことが分かってきました。年をとっても、脳を使うことによって新しい神経回路を増やせることが明らかになりました。神経回路が増やせるということは、衰えるどころか、記憶力をアップできるということになります。ですので50代や60代の方でもやり方次第では、記憶力を向上させることは可能ということです。

では、どうやって記憶すれば、定着するのでしょうか!?
脳は何度も頭に入ってくる情報に対して、「これほど何度も訪ねてくるのだから、重要な情報に違いない。長く記憶に残そう。」と判断してくれる傾向があります。これを勉強に例えると、大事なのは復習ですね。つまり「記憶の定着=復習の回数」なのです。

また脳は、感情が伴った情報を優先して記憶するようにできています。
覚える時に何らかの感情が発生するとこれは重要だと反応して記憶に残そうとします。たとえば、子供時代の出来事をいまだに覚えているのは、子供時代の喜怒哀楽の感情に対して脳が反応したからなのです。

数字はイメージして覚える

これを勉強に応用させる場合、たとえば、数字を覚える際に、単に数字を眺めるだけでなく、身近な数字と関連付けて覚えたり、語呂合わせをして覚えたりすることで、脳は、優先して覚えるようになります。

つまり、感情的に覚えて、復習を繰り返すことが記憶の定着にもっとも有効な手段といえます。また脳は、音声のほうが映像よりも記憶に残りやすいという特性があるようなので、覚えたい箇所をスマホの録音機能を用いて録音し、繰り返し聞くのも効果的です。自分の声を聴くのは気持ち悪いかもしれませんが、非常に効果的です。

暗記に適した時間がある?!

起きてからの2時間は集中力が高まる時間といわれています。この2時間は覚えるというよりも復習にあてると効果的です。前日の学習した事項をこの時間に復習すると、記憶がより定着したものとなります。

狭い範囲を繰り返す

エビングハウスの忘却曲線によれば、20分後には約42%忘れ、1時間後には約56%忘れ、1日経過後は約74%忘れるという結果になります。

つまり、1時間後には学習した半分以上を忘れていることになります。

この点からも復習が大事なのは分かりますね。私の受験1年目はとにかく理解してから次にいくといった感じで、時間もかかりました。また、理解したから大丈夫と、勝手な思い込みから復習もろくにしませんでした。その結果、後で見直してみると、理解していたはずの事項が頭から抜けてしまっていました。

その結果、勉強の進行速度も遅いわ、暗記もできないわで悲惨な状態でした。

そこで受験2年目は、とりあえず理解度は二の次にして、スピード重視で、できるだけ早く全範囲の勉強を終わらせ、それを何回も繰り返しました。

記憶を強化するには、人に教えることでがベスト

記憶を強化するには、自分の勉強した内容を人に説明する、もしくは教えることがベスト。とにかく自分の知識をアウトプットする機会を持つことが重要です。

人に教えることで得られる効果
・記憶を強化する
・自分の習熟度がわかる
・知識を思い出に変える

予備校の先生は、生徒に説明することで記憶をより定着させているのだと思います。とにかく、勉強した内容を家族や友人などに説明することができれば、その記憶は強化されており、そう簡単には忘れないものとなります。もしそういった説明をする人が周りにいなければ、自分に対して説明するのもいいと思います。この時、紙に書いて説明できれば、より一層、記憶は強化されるのでおススメです。

先ほど、お伝えした、脳は、感情が伴った情報を優先して記憶するようにできているので、この人に説明することで、知識を思い出に変えることができるので、より一層記憶が強化されます。

まとめ

今回の、「社会保険労務士試験は暗記試験か?!」はどうだったでしょか。もちろん、理解して、暗記するってことが一番大事です。ただ、社会人や主婦の方など、勉強できる時間が限られている受験生にとっては、仮に理解できない箇所があっても、暗記さえしておけば、試験では点数が取れるということをお伝えしたかったです。

社会保険労務士試験は、記憶の量で結果が左右される試験といえます。ぜひ、皆様が合格されることを願っています。