選択式 | 択一式 | |
健康保険法 | 5問 | 10問 |
健康保険法の試験対策
健康保険は、範囲も膨大で覚える事項も多く苦手とする受験生も多いです。また近年、健康保険法は択一、選択とも難化傾向にあります。特に択一試験においては、通達や省令から出されており、事例問題も絡めて出題されるケースもあり、単に知識として知っているだけでは解きにくくなっているといえます。
また、健康保険は、膨大な試験範囲であるにも関わらず、万遍なく出題されており、今まで見たことがない問題が出されたりもします。特に本則以外の通則から出題されることもあるので非常に的を絞るのが困難な科目と言えます。
私が利用していたフォーサイトのテキストには本則以外の通則も載っていたので、これ一冊と問題集、模試に出てきた知識で選択4点、択一8点を取ることができました。
確かに、今まで見たことがない問題も出題されることもありますが、試験は時間との戦いです。知らない問題はとりあえず飛ばして、解ける問題からどんどん進めましょう。「最後まで解き終わった後に時間の余裕があれば解けばいい」といった感じで大丈夫だと思います。
ただテキストや問題集、模試に出てきた問題は必ず覚えましょう。
健康保険法の択一式出題ランキング
健康保険法の択一式出題ランキング |
第1位:費用負担 |
第2位:標準報酬 |
第3位:一般被保険者等 |
費用負担(国庫負担・国庫扶助)がよく出題されています。
①事務費に対する国庫負担
②健康保険組合に対する国庫負担金
③全国健康保険協会に対する国庫補助
④特定健康診査に対する国庫補助
この国庫に対する問題と解くときは、協会のことなのか、組合のことなのかを注意して解くようにしましょう。
過去5年間健康保険法の選択式問題一覧
平成27年
②延滞金の割合
平成28年
②訪問看護療養費
平成29年
②指定訪問看護事業者
③健康保険組合の設立
平成30年
②出産手当金
令和元年
②傷病手当金の支給期間
③全国健康保険協会の準備金
健康保険は、雇用保険と同様に”数字”が問われるケースが多いです。ただ数字を問う問題は基本的なテーマが多いので、それほど深追いする必要はありません。ただ数字に関しては、即答できるレベルになるまで覚えるようにしましょう。
2020年社労士試験の健康保険法はここが狙われる
頻出テーマである国庫負担はもちろんですが、[保険外併用療養費]と[患者申出療養]も注意が必要です。
また以下の法改正の部分もチェックが必要です
①被扶養者になるための要件(令和2年4月1日施行)
⇒被扶養者の要件に[国内居住等の要件]を満たさないといけないことになりました。今までは、日本国内に居住していない扶養親族でも、日本の医療保険給付を受けることができましたが、この仕組みはおかしいとの批判があり、今回の改正に至りました。
②電子申請の義務化(令和2年4月1日施行)
⇒特定法人が行う報酬月額の届出、報酬月額変更の届出及び賞与額の届出について、電子申請が義務付けられました。
③ワンストップサービスによる届出が可能(令和2年1月1日施行)
⇒事業主の事務負担を軽減させるため、健康保険法等(雇用保険法、労働保険徴収法、健康保険法、厚生年金保険法)に基づく手続きのうち届出契機が同一のものを一つつづりとした統一様式を設け、ワンストップの届出ができるようになった。
④選定療養に係る初診料等の定額負担の対象となる医療機関を拡大(令和2年4月1日施行) つまり紹介状なし大病院受診時に初診で5000円以上、再診で2500円以上の追加徴収を義務付ける病院の範囲を拡大するということ。
⇒選定療養に関して定額の初診料等を徴収する地域医療支援病院の対象を、一般病床200以上のものに拡大する。今までは、地域医療支援病院において一般病床400以上においては定額負担が義務で、一般病床200以上においては定額負担が任意であったが、今回の改正により、一般病床200以上であっても定額負担が義務となった。